私の主な仕事の一つに表替えという作業があります。畳の張り替えというと職人さんが大きくて太い針で手縫いをするようなイメージがあるかもしれませんが、最近はほとんど機械で行います。その機械も以前は半手動でしたが、今はすっかりコンピューター化されていますので、若い方でも入りやすいと思います。
そのほかにも、土台を切り出して新しい畳を製造したり、お坊さんが座る御前畳は手縫いしたりすることもあります。
先輩から一通り教わった後は、試行錯誤して自分に合ったやり方を身につけました。畳づくりには技能検定があるくらいで、一定の時間内に一畳の畳をつくるというのはなかなか難しい作業です。でも、学べば学んだ分自分の身になる、手に職がつく仕事です。